母乳がうまくでないことでつらい思いをしていませんか?
もうやめたいなんて思っていませんか?
でない人の悩みって深いものなんです。
母乳育児はできてあたりまえだと思って出産したものの、いざやってみると思いどおりにいかないママが意外とたくさんいます。
- 母乳をたっぷり飲ませてあげたいのに、ほんの少ししかでない
- 母乳育児が正義かのような空気があり、周りと比べてしまうとつらい
- 産後1ヶ月たってもうまくでないため、自分を責めてしまい落ちこむ…
母乳をあげる大きなメリットは、赤ちゃんがさまざまな感染症や病気になるのを防ぐ効果があるためです。
母乳に含まれる免疫物質が赤ちゃんの体をより強くしてくれることが証明されています。

母乳の力ってすごいんだね!!
こんなことを聞いたら母乳をあげないわけにいかないですよね。
でもでないからといってあせると逆効果。
母乳がでない人も一定数いることを知り、自分にできる対策をひとつづつ試してみませんか?
たとえば水分補給でお茶を毎日たくさん飲むことは、誰にでもできるシンプルで効果的な方法です。
そのほかにもできることはいくつかありますよ。
今回は母乳がでない人の特徴と対策についてまとめました。
授乳がうまくいかない原因や対策を知っておくと、あなたも少しは余裕を持って対処できるようになるはずです。
母乳が出ない人の特徴
まず母乳が出ない人に特徴はあるのか?
その特徴に自分はあてはまっていないだろうか?
人とくらべるのはよくないとわかっていても、ついつい気になってしまうんですよね。
母乳が出ない人の特徴については個人差としかいいようがないのですが、いくつか考えられる原因はありそうです。
自分にあてはまっているところがないか、一度チェックしてみてください。
たっぷりと水分をとっていますか?
母乳のもととなるのが血液。
血流を考えるうえで水分がなくてはどうにもなりません。
授乳中はこまめに水分をとることがのぞましく、なかでも白湯やお茶を飲むのがもっとも手軽で続けやすい方法です。
産後は授乳に必要な水分もみこして、とくに多めの水分補給を意識しましょう。

目標は1日2リットル!
体を冷やさないためにも、常温かあたたかいお茶がベスト。
ノンカフェインのお茶であればたくさん飲んでも問題なし。
ほかの飲み物でも水分補給はできますが、成分に注意。
授乳中はアルコールの摂取をひかえ、カフェインは最小限にとどめましょう。
赤ちゃんのお世話で頭がいっぱいのなか、しっかりとバランスのとれた食事はとれていますか?
実は育児によるストレスや疲れのせいで、産後に食欲がなくなってしまうママはわりと多いのです。
栄養不足は母乳の生成に影響します。
質のよい母乳をどんどん出したいなら、ママが積極的に栄養をとり続けることが大切です。
産後に逃げられないのが数時間おきの授乳ですよね。
睡眠が十分にとれず、新しい生活ということもあって疲労はたまるばかり。
疲れの蓄積は、ママの気力や体力をうばってしまいます。
そこに母乳が出ないというストレスがたまってくれば悪循環に。
旦那様や家族と協力して、最低限の睡眠はとりたいところです。
吸ってくれないからといって半分あきらめてはいませんか?
母乳がスムーズにでないわ、赤ちゃんが吸ってくれないわだと心が折れますよね…
途中で断念してしまうママもいるのですが、吸わせなくなると母乳はつくられなくなってしまいます。
赤ちゃんが吸い方を覚えるまで根気よくトライしましょう。
体質が悪いんだと自分を責めてしまっていませんか?
体質で片づけてしまっても解決にはなりませんが、いつものなにげない習慣が母乳に影響している可能性は十分にあります。
たとえば、体の冷え。
手足が冷えやすく慢性的な冷え性の場合や、運動不足で体がうまくほぐれていない方は、血流が悪いことによって母乳が出ない可能性があります。
体をしっかりあたためて血行をうながしましょう。
母乳は血液から作られるため、血の流れを意識することは大事なポイントです!

血のめぐりは超重要!
無視できないのがストレスによる悪影響。
ストレスが重なっただけでピタッと母乳が出なくなってしまったという声が案外多いのです。
赤ちゃんとの慣れない生活や旦那様へのちょっとした不満、心身の疲労などがストレスの原因となるケースがほとんどではないでしょうか。
なにごともあまり神経質になりすぎないよう気をくばり、ストレスがたまったときのためにリフレッシュ方法もみつけておきたいですね。
1ヶ月以上たっても母乳が出ない人がすべき対策
産後1ヶ月たつのに母乳がでない。
つらい。やめたい。
そんな方でもまったくあせる必要はありません。
1ヶ月以上たってからやっと授乳がうまくいきはじめるというケースはよくあります。
母乳育児が安定するまで3ヶ月ほど余裕をみておきましょう。
くれぐれも自分を追いつめてストレスをためてしまわないように。
相談できる人がおらず1人で不安になってきてしまうようなら、ここで紹介する対策をひとつづつ試してみてください。
生活の見なおしをしてみると、母乳がでなかった原因に気づくことができるかもしれません。
あたたかいお茶を飲むのがおすすめです。
食事のときにはスープなどの汁物を用意してもいいですね。
あたたかい飲み物や水分をこまめにとって血のめぐりをよくし、とにかく体を冷やさないようにすることが重要。
ルイボスティーやたんぽぽ茶・ごぼう茶などが妊娠・授乳中に好ましいお茶の代表です。
お茶には、食べ物でとりきれない栄養素を補給してくれるというメリットがあります。
食事からのみならず栄養をおぎなえるというのは忙しいママにとってもっとも効率がよく、かつ赤ちゃんにもいいこと。
最近では母乳不足やつまりによる、母乳トラブル専用のブレンドハーブティーも人気。
おいしく飲めて自分にあうものを選びましょう。
ママの母乳に含まれる栄養はダイレクトに赤ちゃんの体にとりこまれます。
またこれまでと違って母乳を作るためのエネルギーが、ママの体から大量に消費されることとなります。
授乳中にとくに積極的にとるべき栄養は、
○レバー・納豆・ほうれん草などの鉄分、
○乳製品・ナッツ類・小魚などのカルシウム、
○卵・魚・豆類などの脂肪分少なめのタンパク質、
○野菜・果物などに含まれるビタミン
ごはんやおもち・根菜類・海藻類も母乳の出がよくなる食材といわれています。
栄養バランスのよい食事をとって、母乳がつくられやすい体に変えていきましょう。
寝る時間をけずると体だけでなく心も疲弊し、産後うつの引き金になってしまうことも。
どうしても産後しばらくは無理をするしかないと思うのですが、旦那様や家族・周りの人にできるだけ頼りましょうね。
1日のうち少しでもまとまった睡眠がとれると、結構ラクになります。
助けを求めるのは甘えでもなんでもありません。
赤ちゃんがおっぱいをほしがらなかったとしても、とにかくはじめのうちはくわえさせること。
赤ちゃんに吸ってもらうことによって母乳をだすホルモンの分泌量が増えるため、自然と母乳の生成にいいサイクルができあがります。
はじめはつらいかもしれませんが、母乳がうまくでなくても1日8回以上を目安に、こまめな授乳を心がけましょう。
きっと赤ちゃんもそのうち飲み方がうまくなってきて、ママとの息があってくるはずです。

授乳も練習なんだね。
産前産後にかかわらず冷え性にメリットはありませんが、母乳をスムーズにだしたいなら改善すべきポイントです。
体をあたためることを意識した生活に切りかえていきましょう。
湯船につかってゆっくりするもよし、体があたたまる食べ物や飲み物を取るのもよし。
すきま時間をみつけて簡単なストレッチや運動をして、全身の血行がとどこおらないよう努力をしましょう。
産後いろいろなストレスに直面しますよね。
ストレスや肉体的なつらさに我慢ができなくなる前に、どうかこまめにリフレッシュタイムをとりいれてください。
お風呂でマッサージをしてみたり、母乳に影響のない範囲で好きなものを食べる。
旦那様に協力してもらって短時間でも1人の時間をつくる、信頼のおける友人に話を聞いてもらうなどです。
一度ブレイクをいれるとまた頑張れたりするものですよ。
本気で母乳をやめたいですか?
もしも母乳育児に行きづまったら、自分に問いかけてみてください。
「わたしは本気で母乳をやめたいの?」
「つらいけど本当はこの子のためにまだがんばりたいんじゃないの?」
母乳をやめることはむずかしくありません。
ママがその選択に完全に納得していれば最良の選択にだってなりえます。
しかし、いまがつらくて母乳をやめたいと思っているだけなら、あとあとやめた選択を後悔する可能性だってあります。
心に余裕がない時期かもしれませんが、一度冷静になって考えてみてくださいね。
母乳をやめたい人が考えるべきメリット・デメリット
本気で母乳をやめたいと思うなら、やめた場合のメリットとデメリットをくらべておきましょう。
・授乳ストレスがなくなる
・乳腺炎や痛みなどの胸のトラブルがなくなる
・好きなものが食べられる
・ミルクにすれば飲んだ量がわかる
・パパも授乳に参加できる
母乳をやめるデメリット
・ミルクのコストが高くつく
・赤ちゃんとの肌のふれあいが減る
・ミルクにすると外出時の荷物が増える
・ミルクを作るのが手間
・いつでもどこでも授乳というわけにはいかない
上記を比較してみて、それでも母乳をやめたいと思いますか?
多くのママが悩むこたえの出しにくい問題ではありますが、心にまだ決めきれない要素があるのならもう少しがんばってみてもいいかもしれませんね。
やれるだけやって、それでも無理だと思ったらやめましょう!
でないならお茶で母乳体質の基礎づくり
母乳がうまくでないからもうやめたいという気持ちにもなりますが、産後1ヶ月目ならまだまだはじまったところです。
気をとりなおしてできることだけでもチャレンジしてみましょう!
いくつか母乳がでない場合の対策をお伝えしましたが、なにから改善したらいいのか迷ったなら、まずはたっぷりのお茶を飲むことを習慣にしてみてください。
ママにとってもっともカンタンで効率的、かつ時短な方法だからです。
母乳にお茶がいい理由は2つ。
続けやすいことと好きなときに水分補給できること!
お茶をとりいれてみるべき理由は、苦にならずに飲み続けられることです。
授乳は長期戦なのでここ大切!!
授乳中の飲み物って気を使いますよね。
- 白湯ばかり飲むのは飽きる
- かといって糖分の多いジュースばかり飲むわけにもいかない
- ノンカフェインに限られるので選択肢が少ない
その点お茶なら飽きることも少ないし、まずお茶が飲み続けられない人ってほとんどいないはず。
糖分が入っていなくてもおいしく、ごはんにもおやつにもあう。
ここ最近では、ノンカフェインのお茶も種類がたくさんでています。

母乳育児に水分補給は基本中の基本!

あたたかい飲み物は体をあたためます。
十分に水分をとることでスムーズな血流となり、そのおかげで母乳の流れもよくなります。
それにくわえて、お茶の成分が母乳の出を手助けしてくれますよ。
想像してみるとあたりまえなのですが、母乳のもととなる水分が足りなくては出るものもでないのです。
だから食事以外の時間でも、こまめにお茶で水分補給することをおすすめします。
母乳が出ない人の特徴に当てはまったら改善あるのみ!
そろそろ母乳ストレスから解放されませんか?
いま母乳がでない人は、今回あてはまった自分の特徴や生活習慣と向き合ってみることです。
結論をいってしまうと、母乳が出る・でないの悩みは本当に人それぞれ。
母乳がでないことに悩んでいる人もいれば、反対にですぎて困っている人もいるくらいです。
同じママでも、1人目と2人目では全く母乳のでかたが正反対だったという声も。
だから本当に自分がその立場になってみないとわからない課題なんですよね。
正解なんてありません。
答えがあったらどんなにラクなことか…。
でも大丈夫!
いま母乳がでないと悩んでいる人も、むやみに落ちこむ必要はないですよ。
3~4ヶ月目から母乳が安定してきたというママだってたくさんいるので、長い目でみていきましょうね。
まとめ
もう少し母乳育児をがんばりたいなら、いったん生活の見直しを!
その方法として食べ物や飲み物を変えてみたり、うまく休息をとって気分転換をすることが大切。
ママの生活が母乳に大きく影響するという意味が、少しでもお分かりいただけたかなと思います。
母乳がでないと悩むママはあなただけではありません。
まずは自分の体質や特徴をよく知り、それにあった対策をしてみましょう。
解決方法がわかれば、いまよりずっと体も心も軽くなりますよ。
ただでさえ忙しい育児、少しの工夫でストレスや心配のタネをひとつでも減らしていきましょう!
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