あなたはたんぽぽ茶について、どのくらい知っていますか?
妊娠や出産について調べたことのある人なら、何度か耳にしたことがあるかもしれません。
意外な話ですが道端に咲いているあのたんぽぽ、じつはお茶として飲むことができるのです。
なんといっても中国では漢方として重宝されてきた歴史があり、とっても効果がありそう!

ただのお茶じゃなさそう!
でもいったいどんな効果効能があるの?
副作用はないの?
飲む前に知っておきたいですよね。
そこでたんぽぽ茶についてまだあまり詳しく知らない方のために、気になる効能と副作用についてまとめてみました。
女性にこそたんぽぽ茶が必要な理由をわかりやすく解説します!
たんぽぽ茶(コーヒー)の効能
たんぽぽ茶は昔から漢方としても利用されてきた歴史のあるお茶。
「蒲公英(ほうこうえい)」とよばれ、病気の予防やさまざまな症状に効く薬草として活躍してきた植物です。
なかでも女性は知っておくべきすばらしい効能のもち主なんですよ。
では具体的にはどんな悩みに効くのでしょうか?
生理痛や生理不順の改善、更年期障害をやわらげる効能があるとされています。
不規則な生活やストレスの蓄積によって、女性のホルモンバランスはあっさりと崩れてしまいます。
だからこそ、たんぽぽ茶に女性ホルモンをコントロールしてもらいましょう。
婦人科系・子宮系のトラブルでお悩みの方は体質の根本的な改善が求められます。
そんな方はたんぽぽ茶を続けて飲むことで、体質を自然と変化させていけるでしょう。
たんぽぽには女性ホルモンであるエストロゲンの分泌をうながす効果があります。
実際に不妊治療の一環としてたんぽぽ茶をすすめるクリニックも多いようです。
また、血流を改善して体をあたためることで妊娠しやすい体質にもっていきます。
そのうえビタミン・ミネラル・鉄分が豊富で栄養補給にも効果的。
薬にたよることなく、自然の力を借りることができるのは大きなメリットではないでしょうか。
たんぽぽには催乳効果があるとされています。
古くから母乳のための漢方として利用されてきたため、その効果効能はウソではないでしょう。
母乳不足や乳腺のつまりに頭をかかえるママは結構多いのですが、そんなときにたんぽぽ茶がいまの時代でも大活躍。
たんぽぽ茶には血液を浄化する作用があり、血をたくさんつくり、血のめぐりをよくして、母乳の質・量ともに向上させる効果がみこめます。
抗炎症作用によって同時に乳腺炎の予防にもなるので、授乳中のママは毎日続けて飲むことをおすすめします。

血行をよくすることで毛細血管までしっかりと血液が循環するようになり、手足の先まで血流が改善されます。
その結果、体感としても冷えを感じにくくなります。
カリウムが豊富にふくまれており、体内のいらない水分や毒素を一緒に排出してくれます。
その結果、むくみが解消されて体のなかもきれいに。
体内が浄化されることで身も心も軽くなりスッキリするはずです。
健胃作用といって、胃の弱りや食欲不振の改善に役立ちます。
成分はやさしいながらも胃腸の働きを活性化してくれるので、胃の弱い人にはうってつけのお茶です。
肝臓の保護効果もあります。
ニキビやアトピーをはじめとする肌の炎症から、内臓系の炎症・慢性的な関節痛や持病による患部の痛みなど、あらゆる炎症に対して効果があります。
(特定の疾患がある方は、たんぽぽ茶を飲む前に医師に相談してください。)
血行改善のおかげで、髪にとってよい頭皮環境がととのいます。
また、たんぽぽの成分で毛根の組織が強くなることが科学的に証明されており、健康な髪が育つようになります。
薄毛の問題は男性や産後の女性に多くみられますが、絶対的な治療法のない問題。
深刻な状態になるまえに、たんぽぽ茶で予防や対策を考えることもひとつの方法でしょう。

薄毛の問題は永遠の課題。
たんぽぽは漢方上「寒」の性質をもった薬草とされています。
つまり体を冷やす作用があります。
これはつかい方をあやまると、副作用にもなってしまいますね。
調べてみると、たんぽぽは体をあたためてくれるとの情報もあって混乱してしまうのですが、解釈としてはこういうこと。
薬草としての本来の成分は体を冷やす作用がある。
しかしながら、血流をよくしてくれるという点では、体をあたためる作用といえる。
解釈次第ですが、たんぽぽは使い方によって少々期待できる効果が変わってしまうということでもあります。
体質によって効く人と効かない人がいるのは、こういった特性も関係しているのではないでしょうか。
たんぽぽ茶(コーヒー)の副作用
たんぽぽ茶にはこれといった副作用はなく、基本的には体によいお茶とされています。
ただし、人によっては体にあわないことももちろんあります。
ここではたんぽぽ茶による副作用として考えられる、マイナスの反応をいくつかあげてみましょう。
たんぽぽ茶にはカリウムがふくまれており、利尿作用があります。
飲んだあとはトイレに行く回数が増えることも考えられますので、外出時や就寝前などは飲み過ぎないよう、量をコントロールしてください。
たんぽぽはキク科の植物です。
キク科のアレルギーがある方はこのお茶を飲むことでアレルギー反応を起こしてしまう可能性が高いです。
症状がでてからでは遅いので、自信のない方はお茶を飲む前にアレルギーチェックをしておくか、少量飲んで様子をみることをおすすめします。
たんぽぽ茶には消化を促進させる作用があり、その過程で胃酸が多くでてしまうようです。
このせいで人によっては胃の痛みや不快感を感じることがあります。
高血圧の方にはいい効果といえますが、もともと低血圧の方がたんぽぽ茶を飲み過ぎると副作用を引き起こしてしまうことがあります。
血圧をさらにさげてしまいますので、飲み過ぎることのないようにしましょう。
たんぽぽ茶とたんぽぽコーヒーの違い
たんぽぽ茶とたんぽぽコーヒーとよばれる2種類の飲み物があります。
結論からいうと、じつはこのふたつは同じ飲み物。
たんぽぽ茶とはたんぽぽの根を乾燥させて焙煎し、お茶にしたものです。
根っこをつかったお茶の色は黒っぽく、焙煎された香ばしい風味が特徴です。
別名たんぽぽコーヒーとよばれている理由は、見た目も味もコーヒーに近いから。
もちろんコーヒー豆はまったくつかわれていません。

お茶なのにコーヒー気分が味わえる♪
ひとつ注意したいのは、お茶を販売する会社によってたんぽぽ茶とたんぽぽコーヒーの定義が少々違うことです。
根っこのみをつかって焙煎されたものはコーヒーに近いですが、たんぽぽの葉っぱや茎・ほかのハーブをブレンドされたお茶寄りのものもあります。
購入の際は、たんぽぽのどの部分が入っているお茶なのかをチェックしてみてください。
カフェイン摂取ができない妊娠中の方や授乳中の方は大好きなコーヒーを我慢することが多いのですが、どうしても我慢できず飲みたいときもありますよね。
そんな方はコーヒーの代わりとしてたんぽぽ茶を代用することで、コーヒーの雰囲気を感じながらノンカフェインのお茶を楽しめるというメリットがあります。
これがたんぽぽ茶が人気になった理由のひとつでもあります。
女性のためのたんぽぽ茶【生理・不妊・妊婦・母乳・更年期にいい効能】
さきほどもたんぽぽ茶の効能をお伝えしましたが、このお茶の大きな特徴としては何歳になっても起こりえる、女性特有の悩みの解決策になるということです。
なんといってもたんぽぽ茶の強みは女性ホルモン促進!
以下のような悩みをもっているならたんぽぽ茶の効能を活かして、体質を変えていきましょう。

悩んでいるなら体質を変えよう!
ひどい生理痛で薬が手放せなかったり、生理不順で次いつ生理がくるのか予想がつかないなど、若い女性のなかでも悩みはつきません。
生理のサイクルがうまくいっていない人は、ホルモンバランスの乱れが原因となっていることが多いのです。
婦人科でピルのようなお薬をもらうことも可能ですが、薬を長期で服用するのはなんとなく抵抗感も。
そこでもし薬に抵抗があるのであれば、たんぽぽ茶を試してみることをおすすめします。
女性ホルモンの分泌をうながすことで、本来の生理のリズムを取り戻せる可能性があります。
婦人科系のトラブルを抱える女性はとても多いです。
若いうちに子宮系の病気が見つかることもあれば、妊娠を考えはじめてからやっと子供ができにくい体質だと気づくこともあります。
排卵障害や卵管・子宮に問題がある場合も多いですが、原因のひとつとしてホルモンバランスの乱れは無視できません。

女性の体はデリケート。
そこで注目したいのがたんぽぽ茶。
このお茶をを飲むことで、女性ホルモンのひとつでもあるエストロゲンの分泌が増え、ホルモンバランスがととのえられます。
通常女性の体は、女性ホルモンの分泌がうまくいっていると、排卵も順調にすすみ、自然と妊娠しやすい体に。
たんぽぽ茶は不妊の漢方として長い歴史があり、すでに有名です。
不妊治療のクリニックでもとりいれられているくらいなので、安全性も心配ないでしょう。
たんぽぽ茶の力だけで妊娠できるとはいいませんが、妊活と並行して飲み続けて妊娠できたという声も多数ありますので、試してみて損はないはず。
半信半疑かもしれませんが、いまの体質に不安のある方は前向きにトライしてみてください。
ノンカフェインで妊婦さんも安心して飲めるのがこのお茶のいいところ。
栄養補給にもなるのでママにも赤ちゃんにもうれしい飲み物です。
妊婦さんは食べ物や飲み物が制限され、体調の変化もあってストレスがたまりやすいもの。
リラックスするためにも、コーヒーに似たおいしいたんぽぽ茶を好きなタイミングで飲んでみてはいかがでしょうか。
母乳不足や乳腺のつまり・乳腺炎など、授乳トラブルはとっても大変。
睡眠不足で体力も追いつかず毎日ヘトヘトになれば、体も母乳を作るどころではなくなってしまいます。
こんなときに多くのママがたよるのがたんぽぽ茶。
母乳促進の漢方として昔から飲まれてきたものなので、安心して飲めます。
母乳のトラブルといえばたんぽぽ茶と覚えておいてください。

悲しいことに、女性は妊娠・出産を終えてからもホルモンバランスにふりまわされることが多いです。
加齢とともに女性ホルモンが減少し、閉経の時期(50歳前後)を境につらい症状に悩まされる女性が多い傾向にあります。
症状としては肩こりや疲労感をはじめ、急な発汗・精神の不安定さを感じやすくなるなど。
つまり、体感としては肉体的・精神的なつらさがあわさって襲ってくるようなイメージです。

女性にとってつらい時期だよね。。
更年期障害の原因としては卵巣機能の低下により女性ホルモンが思うように出ず、脳と体の間にギャップが生まれてしまうせいだといわれています。
そのギャップが自律神経の乱れも起こしやすくしてしまうのです。
少しでも更年期っぽい症状を感じたらたんぽぽ茶を飲んでみて、女性ホルモンの減少を少しでもゆるやかにするという工夫をしてみるとよいのではないでしょうか。
まとめ
女性にこそたんぽぽ茶をおすすめする理由がおわかりいただけましたか?
たんぽぽ茶の効果効能は想像以上のものだったと思います。
あまりお茶としてはメジャーではありませんが、漢方という歴史をもつ、たしかな天然のお薬といえるのではないでしょうか。
これといった副作用はない安全な成分だからこそ、妊活中の方や妊娠・授乳中の方から更年期でお悩みの方まで、ほぼすべてのライフステージにいる女性に幅広く飲んでいただきたいお茶です。
あなたがちょうどいま女性特有の体の悩みを抱えているならば、たんぽぽ茶という選択肢を視野にいれてみてはいかがでしょうか。
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