「ジャスミン茶ってジャスミンの花か葉っぱをお茶にしたもの?」
そう思っている方が多いのではないでしょうか。
勘違いしやすいのですが、じつはそれちょっとちがうんです。
ジャスミン茶の茶葉ができるまでの流れを知ると、予想外かもしれませんよ。
今回はファンも多い、癒しのジャスミン茶についてみていきましょう。
知ってるようで知らなかった、みんなが気になるジャスミン茶の効果効能・副作用や、カフェインのことまで疑問を解決します!
ジャスミン茶に含まれるカフェインの量
ジャスミン茶に含まれる、カフェインの正確な量をはかるのはむずかしいです。
なぜなら茶葉の種類や水の温度など、抽出される状況によって変化するから。
成人が1日に摂取できるカフェイン量は300〜400mg、妊婦さんであれば200〜300mg程度とされています。
ジャスミン茶湯呑み1杯(100ml)につき20〜30mgのカフェインが含まれていると
想定すると、1日につき10杯近くは飲んでも問題ないということになります。
ただし、カフェインを摂取できる量には個人差があります。
体格や体質によっても基準は変わりますので、上記の計算はあくまで目安として考えてください。
短時間のあいだにたくさん水分補給をしたいときは、水やカフェインレスの飲み物をはさむといいでしょう。
カフェインは高温のお湯で入れるほどたくさん出ます。
カフェインの少ないジャスミン茶が飲みたいなら水出しを試してください↓

ジャスミン茶の特徴
ジャスミン茶の特徴といえば優雅な香りでしょう。
このお茶は中国茶の一種で、花茶といわれます。
開花直前のジャスミンの花を緑茶の茶葉とまぜ、ジャスミンの香りだけを茶葉にうつしたものなのです。
緑茶に花の香りを吸わせるというイメージです。
香りを失ったジャスミンの花は最終的に取りのぞかれます。
ちなみに、高級な茶葉になるほどジャスミンの花びらは入っていません。
茶葉に花びらがたくさん混ざっているものは、
茶葉の質をごまかすための低い品質の茶葉であることが多いようです。
ジャスミン茶の成分としては緑茶とあまり変わらないでしょう。
緑茶にジャスミンの香りだけを足した感じといえばわかりやすいでしょうか。
香りと緑茶のいいとこどりをしたお茶という感じですね。
ジャスミンってどんな花?
ジャスミンの仲間とされる植物は全部で約300種類におよびますが、そのなかでもジャスミン茶に使われるのは茉莉花(マツリカ)といわれるものです。
「香りの王様」といわれるほど香りが強く、夏ごろに花を咲かせます。
夜に開花しますが、香りの強い今にも開きそうなつぼみだけを収穫してジャスミン茶は作られます。
お茶の他にもアロマや香水などの香料として使われ、とくに女性に人気の高い香りとなっています。
白いジャスミンの花言葉は「温和」「好色」。
小さく可憐で純粋な花のイメージと、エキゾチックで魅惑的なイメージの両方を兼ねそなえた魅力的な花なんです。
ジャスミン茶の効果効能
ジャスミン茶から香るアロマには、脳をリラックスさせ心を落ち着かせてくれる効能があります。
眠れないときや不安なとき、疲れたなと感じるときに飲んで一息ついてみてください。
「香り」が大きな癒しになることは間違いありません。
ビタミンC・Eやミネラルを豊富に含むため、美容を意識する女性にはとくにおすすめのお茶です。
皮膚の新陳代謝があがり、ターンオーバーが正常化することでくすみのない明るく若々しい肌がキープできます。
ジャスミン茶には緑茶と同じ殺菌・消臭成分であるカテキンが含まれているため、臭いの元となる口の中の細菌が増えるのをおさえてくれます。
口臭の主な原因はこの細菌。
食事中や食後にジャスミン茶を飲むことで、すぐに歯磨きができない状況であっても口の中を清潔にしておくことが可能なのです。
劇的な改善はのぞめませんが、体の中から体臭に働きかけます。
嫌な臭いの発生をおさえてくれるので、体臭が気になるようなら試してみても損はないでしょう。
体臭改善の目的であれば、毎日続けて飲むのが効果的です。
ジャスミン茶とは直接関係ないのですが、インドの方とすれ違うときに
ほとんどの方からカレーのようなスパイスの香りがしていることがずっと気になっていました。
きっと私たちの体の臭いは、毎日食べているものの成分によって影響されるということなんだと思います。
なので、ジャスミン茶のような香りの良いものを摂取しておくと、少なからず体から発する臭いをコントロールできるのではないかと個人的には感じています。
こんなことあるの?!

PMS(月経前症候群)や更年期でつらい方は飲んでみるといいお茶。
女性は生理の影響もあり、1ヶ月のなかでも心身ともに変化を感じることが多いものです。
女性ホルモンのバランスが乱れることで気分が落ち込んだりだるくなったりと、
不快な症状が続きますよね。
そんな時はジャスミン茶を飲むことで、心身ともにリフレッシュすることができます。
うつになる原因として、自律神経の乱れがあげられます。
自律神経が乱れる原因としては大きくわけて2つ。
人間関係や極度のプレッシャーを受けるような精神的ストレスと、バランスの悪い食事や睡眠不足などの肉体的ストレスです。
このような外部からのストレスによって、自律神経のバランスがうまく取れなくなる人がかなり多いです。
現代はストレス社会と呼ばれるくらいですから、仕事などついつい無理をして頑張りすぎてしまう方も少なくないですよね。
体も心も常にフル稼働では健康的な生活とはかけ離れてしまうでしょう。
そうなる前に脳や体を上手に休ませる習慣を作ってください。
心と体のオン・オフがうまくできるようになることで、自律神経も整って前向きになれるはずです。
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ジャスミン茶の副作用
ジャスミン茶は飲みすぎなければ、大きな副作用はとくにありません。
過度に飲み過ぎるとカフェイン中毒になる可能性があります。
カフェインのとりすぎは寝つきを悪くしたり、胃の不快感・吐き気につながることも。
また、貧血や肝機能障害、脱水症状をおこす場合もありますので、
くれぐれも無茶な飲み方はしないようにしてください。
ジャスミン茶のベースとなるのは緑茶(もしくはウーロン茶)なので、
副作用も緑茶(ウーロン茶)とほぼ同じと考えていいでしょう。

ジャスミン茶とさんぴん茶は同じ?(豆知識)
沖縄に行く方はよく見かけると思いますが、「さんぴん茶」というお茶があります。
これがとってもジャスミン茶に似ているのです。
呼び方は違うけど、はたして同じお茶なのでしょうか?
ジャスミン茶とさんぴん茶は“ほぼ”同じお茶ということができます。
“ほぼ”と書きましたが、一体なにが違うのでしょうか?
違いは使用している茶葉にあります。
ジャスミン茶はおもに”緑茶”の茶葉に香りづけをしているのですが、さんぴん茶は”半発酵茶(ウーロン茶など)”に香りをつけたもののことをいいます。
意識してくらべてみると、味や風味に違いを感じることができると思いますよ。
発酵茶についてはこちら↓

呼び方が違うのは中国名によるもの。
ジャスミン茶は中国語で茉莉花茶(モーリーフアチャー)、または香片茶(シャンピェンチャ)と呼ばれます。
そのうち「シャンピェンチャ」が沖縄に伝わったあとで方言と混ざるうちに「さんぴん茶」へと変化したそうです。
そういわれたら、どことなく音が似ていますね。
日本人に発音しやすい名前に変わっていったという説が有力です。
まとめ
私たちになじみ深いのは日本茶ですが、意外なことにジャスミン茶も同じ緑茶の茶葉を使っていることがわかりましたね。
同じ茶葉を使っていても全く違った香りと味を持つのがお茶の興味深いところです。
ジャスミン茶はアイスでもホットでも、年中飲みやすいお茶です。
「ちょっと気分を変えたい」「リラックスしたい」と思う方には、最適なお茶ではないでしょうか。
ジャスミン茶といっても香りや味は茶葉によって違うので、いろいろと飲みくらべてみるのもおもしろいかもしれません。
そのなかでお気に入りの一杯を見つけられるといいですね!
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